骨董ミニカーの世界

骨董ミニカー概論 | 記事URL


骨董ミニカーとは何でしょうか。骨董ミニカーについて説明します。

骨董といえば、アンティーク、時代がかった物品、年代を経た物品を収集したり、愛でたりする趣味のことをアンティークと一般的に呼んでいます。このアンティークの対象は、かつては古美術や書画など、一定の物品に限られていましたが、今日では様々な物品がアンティーク、骨董の対象として認識されるようになりました。

例えば、昭和家電などは骨董的収集の対象です。家電といえば、生活に役立つことが第一で、それを鑑賞や収集の対象として愛でるなどということは長らくなかったことでしょう。しかし、今日の骨董世界では、十分に骨董的価値がある物品として認識されているのです。

このように、骨董の対象は広まり、ほぼすべての者が骨董的趣味の対象となっています。その中で、ミニカーは従来からコレクションの対象としてマニア集団が形成されていた物品です。しかし、これらのマニアはどちらかといえば、きれいなミニカーを保持することが重要でした。

しかし、ミニカーはそもそも子供時代に遊び、大切な時間を共有してきたミニカーを前提として、その体験を大人になってコレクションの対象として展開したものであることが多いです。

その意味でいえば、ミニカーは時代がかっている方が価値があるといえるでしょう。言い換えれば、傷やへこみ、塗装の剥がれ、部品の欠損などです。このような使用感、経年変化の中に美を見出すことに重要性があるのです。きれいなミニカーなど大量生産で中国やアジアで生み出されているのですから、そこに物品としての価値はありますが、骨董としての価値はありません。

骨董ミニカーとしての価値は、それを使ってきたストーリーと、愛着、経年変化、使用感(部品の欠損、塗装剥がれ、傷、へこみなど)が美として形成されているかどうかにかかっているのです。

骨董ミニカーの世界にようこそ。



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