骨董ミニカーの世界は、アンティークミニカーミュージアムが執筆しています。
骨董ミニカーの価値
実務者研修教員講習会
「骨董ミニカー」とは、単に「古くなったミニカー」というものではなく、経年は要件の一部にすぎない。骨董たる重要な要件は、その経年によって形成されたストーリーが価値そのものである。そもそも、ミニカーは比較的身近な玩具の代表的な存在であり、「ミニカーとしての発売時点での価値」が基本としてある。多くの場合は、幼児・児童が遊び、摩滅・破損し、数年内に廃棄される。そのような物理的選別を経て生き残ったとしても、持ち主の成長に従い、その多くは断捨離やら転居移転に伴い散逸する。
このような選別を経る中で、そのミニカーはある種の「ストーリー」が形成されることになる。これが骨董的価値の要素である。骨董的価値とは、「愛着」と「経年変化」の相乗効果であり、「部品の欠損、塗装の剥がれ、傷やへこみ、色褪せ等のダメージ」という物理的な表象として存在する。このような愛着と経年変化はストーリーの上で位置づけられるのである。
そして、骨董的価値の評価こそが重要であり、そこには「美」としてのストーリーを紡がなければならない。この美を評価・議論する(紡ぐ)のが骨董ミニカーレビュー(Antique Mini Car Reviews)である。